弾性ストッキング

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弾性ストッキングのススメ

あしのむくみやだるさで悩まれている方は、病院を受診する以前に、薬局などで圧迫ストッキング購入されていることが多いと思います。薬局の店頭やインターネット上には、様々な種類のストッキングがあふれていますが、病院で取り扱っている弾性ストッキングとはどこが異なるのでしょうか?

実は、病院で処方される(医療用)弾性ストッキングと薬局やドラッグストアなどで市販されているストッキングは全く異なるものです。

(表)医療用と市販品の違い
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医療用の弾性ストッキングは、薬局などで販売されているサポートタイプのストキングと比較すると、高度の圧迫圧、安定した圧迫圧を必要とするための特別な編み方(横糸が入っています)がされています。そして、医療用の弾性ストッキングは足首の圧迫圧が一番強く、太ももに向かって圧迫圧が弱くなるように段階的圧迫で作られています。静脈血やリンパ液を心臓方向へ流れやすくするためです。具体的には、圧迫圧勾配はおおよそ足首:ふくらはぎ:太ももが1074となっています。表に示したように、薬局で売られているものは、圧迫圧が低めに設定されており、かかとがなく、自分に合ったサイズを選びにくいといった欠点があります。

下肢静脈瘤によるうっ血症状(足が重い、だるい、痛い、むくむ)に対して、医療用の弾性ストッキングは、静脈還流を改善させ、症状をやわらげる方法として非常に有効です。下肢静脈瘤の硬化療法後や、手術(ストリッピング術、レーザー焼灼術)後にも使用します。医療用弾性ストッキングには様々なタイプや圧迫圧のものがあるため、患者さんご自身が選んで使用すると、かえって症状を悪化させてしまう可能性がありますので、医師・看護師の指導の下に患者さんに合った適切な商品を選択しなければなりません。静脈瘤をお持ちの方はもちろん、立ち仕事の方、むくみやだるさに悩んでおられる方は、是非(医療用)弾性ストッキングの着用をオススメします!

弾性ストッキングQ&A

Q. こんなにきつく締め付けても問題はないのでしょうか?

A. 正しい使い方をしていれば問題ありません。サイズが小さく感じる方もいらっしゃると思いますが、サイズを測定して合ったものを購入して頂いていますので問題ありません。足にしびれや痛みがでるようでしたら、履くのを中断して、医師あるいは看護師に相談しましょう。


Q. きつくて履けないのでワンサイズ上のストッキングに変えてよいですか?

A. 病態に応じて圧迫圧を決めているため、サイズ変更は避けるべきです。


Q. 食い込んで痛い。

A. ハイソックスタイプで膝の裏が食い込むようでしたら、ストッキングタイプかパンストタイプを使用するのが無難です。弾性ストッキングの途中にシワができて痛む場合がありますので、シワができないように十分引き上げるようにしましょう。サイズが合っていない場合もありますので、確認してみましょう。


Q. ストッキングが履けない。

A. はき方のビデオがありますので参考にしてください(動画)。それでも上手くはけない方は、一度外来にお越しください。指導させて頂きます。

 


Q. かぶれる。

A. ストッキングタイプではシリコンの滑り止めの部分で皮膚炎を起こす場合があります。そのような方にはハイソックスタイプかパンストタイプを使用したりします。商品によってはかぶれ防止用のチューブ帯が付属しているものもあります。軽度から中等度のかぶれはステロイド軟膏を塗ることで改善します。かぶれがあまりにひどい場合は、ストッキングの着用が継続できない場合もありますのでご相談下さい。


Q. 暑くて履いていられない。

A. つま先無タイプのものは比較的暑さをしのげます。つま先ありタイプのものを切って使用される方がいますが、圧迫圧が変わる可能性があり、ほつれの原因にもなりますので、ご自身で切るのは避けて下さい。


Q. 水虫があるのですが?

A. つま先無タイプを使用しましょう。


Q.  伝線してしまった場合はどうすればいいですか?

A 伝線すると、その部分の圧迫圧が変わってきますので、新しいものに交換する必要があります。購入時に二着購入しておくと、交替で洗濯も可能で長持ちします。


Q. 夜間(就寝時)も履いて大丈夫ですか?

A. 原則的には、夜間は弾性ストッキングを必ず脱いでいただきます。夜間に使用するとかえって血液の循環を悪くしてしまう可能性があります。医師から特別に指示がない限り、就寝時は脱いで下さい。


Q. ドラッグストアで買ったものでも良いですか?

A. 一般的にドラッグストアで販売されている商品は圧迫圧が弱いものが多く、術後に使用出来ないものがありますので、医師あるいは看護師の薦める圧迫圧のものを選びましょう。


Q. 悪いのは上の足なのに、太ももまでのストッキングのほうがいいのではないですか?

A もちろんストッキングタイプでも問題ありません。他稿で説明しましたように、逆流は足の付け根から起きていますから、太ももから圧迫するのが理にかなっています。ただし、症状(だるさやむくみ)が起きるのはふくらはぎですので、ふくらはぎを締め付ければ症状は改善しますし、静脈瘤の進行を予防できます。以上のように、常の使い易さから、通常はふくらはぎを締め付けるハイソックスタイプのものをお奨めしています。