動脈硬化
動脈硬化は、心臓や脳、足に流れる動脈の血流障害の原因となり、心筋梗塞や脳梗塞、下肢血流低下による足の痛みや冷えなどの様々な臓器の血流障害を引き起こします。
動脈硬化の原因は、高血圧、高脂血症(コレステロール、中性脂肪値の上昇)、糖尿病、喫煙などが挙げられます。
これらの病気を持つ方は、定期的に超音波検査で健診を行うことにより、健康管理を行うことが出来ます。これらの検査を行いながら、高血圧や高脂血症に対する生活指導、あるいは薬物治療を組み合わせて、動脈硬化の伸展ひいては将来の病気を防ぐ(未病:みびょう)ことが究極の目標です。
当院で行う検査
超音波検査
当院では、専門の生理機能検査技師による以下の超音波検査が可能です。
- 頚動脈超音波検査
首の動脈の動脈硬化を超音波検査により調べます。頚動脈の狭窄は脳梗塞の原因となるため早期発見が重要です。 - 心臓超音波検査
採血と心臓超音波検査により、心不全や心臓弁膜症をチェックし、全身状態の確認を行います。 - 下肢動脈超音波検査
足の動脈に狭い場所や詰まっている場所がないか確認します。
当院の超音波検査機器
ABI検査(上肢下肢血圧比)
下肢動脈の血流を評価する検査です。
閉塞性動脈硬化症は、心血管疾患(狭心症や心筋梗塞)、脳血管疾患(脳梗塞など)の合併が多く早期発見が重要とされています。
70歳以上の方、50-69歳で喫煙または糖尿病を有する方は一度検査をおすすめします。
CAVI(血管年齢・硬さ検査)
「心臓から足首」までの動脈硬化を反映する指標です。
血管の硬さを評価します。
老化を反映する指標として、血管年齢を算出します。動脈硬化が進むほど、血管年齢は高くなります。
この検査を行うことにより、冠動脈疾患(狭心症や心筋梗塞)および脳卒中(脳梗塞など)を発症する危険を予測することが出来ます。