生活習慣病管理料Ⅱへの移行のお知らせ
2024年診療報酬改定における厚生労働省の指針に従い、個々に応じたより専門的・総合的な治療管理をおこなうため、「特定疾患療養管理料」から「生活習慣病管理料Ⅱ」へ移行いたします。
該当の患者さんなど、詳細は下記のとおりです。
生活習慣病管理料Ⅱ
対象となる患者さん
高血圧、脂質異常症、糖尿病いずれかが主病の方
療養計画書
患者さん個々に応じた療養計画書をお渡しします。
初回のみ、署名(サイン)をいただきます。
移行時期
2024年6月1日(土)から
開院5周年
当院は、令和元年5月7日に産声をあげました。
昨日で無事5周年を迎えることが出来ました。
これまで支えてくださった皆様に心より感謝いたします。
今後も、ますます質の高い医療を提供できるよう、スタッフ一同精進して参ります。
クレジットカードが使用可能になります。
これまでご不便をかけて参りましたが、11月1日(水)より当院でもクレジットカードによる支払いが可能となります。
*お支払いは1回払いのみとなります。
*電子マネー、スマートフォン決済、デビットカードはご利用できません。
あしの冷えには弾性ストッキングが有効です
地域のタウン誌にメディカルアドバイスを掲載して頂きました。
ここに記事を転載させて頂きます。
(医療用)弾性ストッキングについて
弾性ストッキングをはくことで、足のむくみや冷えを改善させることが出来ます。
締め付けることで血流が悪くなるのでは?と誤解されている方が多いのですが、血流が悪くなるほどに強く締め付けるわけではありません。
適切な圧力で足首からふくらはぎを圧迫することで皮膚や筋肉の血流が改善され、むくみや冷えを改善させることができます。
ドラッグストアや通信販売でたくさんのストッキングが販売されていますが、締め付ける圧力やサイズが色々で個人にあった物を探すのが困難です。
病院で扱っているストッキングは、血流をよくするために足首から順に圧力が計算されており、市販のものとは効果が異なります。
また、足の長さや太さは人によって異なりますので、きっちり足のサイズを測定して、その人に合ったものを選ぶことが重要です。
購入する際には、必ず試着してみることが大切です。
せっかく購入したのにうまくはけない、サイズが合わないのでは意味がありません。
コロナ感染急増中
当院でワクチンの予約をしているにもかかわらず、ワクチン接種前にコロナ感染してしまい、ワクチン予約をキャンセルされる方が続出しています。
現在予約頂いている方は40-50歳台の方が多いですが、この年代の感染が急激に増加してるようです。
ワクチン接種がまだの方は、くれぐれも感染しないようご注意下さい!!
(背中の)粉瘤について
体の様々な場所にできる粉瘤(ふんりゅう)ですが、、
通常は、痛くもかゆくもありません。
ときどき臭いのある分泌物が出る人もいます。
粉瘤がよく出来る場所に、背中があります。
自分の背中を触ったり、鏡で見ることは少ないので、しこり(できもの)があることに気づかないことが多いようです。
ところが、背中の粉瘤(ふんりゅう)はたびたび感染を起こします。(化膿して赤く腫れ上がります。)
化膿するとこうなります。
こうなるとめちゃくちゃ痛そうです。。
粉瘤の治療は、切除(切り取る)が基本ですが、化膿してしまうと、手術できれいに切除することが難しくなります。
仮に、切除することが出来ても、傷口がまた化膿してしまいます。
そのため、しばらく傷口から膿(うみ)が出続けるので、毎日傷口の処置が必要になります。
しかし、背中のキズには手が届かない。。。
その結果、家人に手伝ってもらわなければいけなくなります。
粉瘤が出来ていることに気づいている方へ
化膿する前に切除しましょう!
化膿する前なら1-2回の通院で治ります。
化膿してしまったら、頻回の通院が必要になります。
間もなくコロナワクチン予約開始致します。
当院もコロナワクチン接種に参加させて頂く予定です。
しかし、計画が遅れているようで、神奈川県では今のところ、大病院の医療従事者の接種が順次行われているのみです。
先日の県からの通知で、われわれクリニックレベルの医療従事者への接種がようやく始まるようです。
連絡によると、今週~5月6日までに1回目の接種が終わるようワクチンが配送されるとのことです。
一般向けのワクチン接種は、以下の予定とのことです。
新型コロナワクチン接種市民接種開始に向けて(市健康福祉局ワクチン調整室より)
・川崎市民132万人に対し、個別接種は5月10日〜、集団接種は5月11日〜 開始予定。
1)新型コロナワクチン接種予約コールセンター・予約サイトの開設
・新型コロナワクチン予約コールセンター開設:令和3年4月24日(土)
・予約サイト開設:令和3年4月24日(土)
URL:http://v-yoyaku.jp/141305-kawasaki
2)接種券発送・予約受付開始 段階的に実施
・75歳以上:接種券発送 令和3年4月20日(火)、予約受付開始 4月24日(土)午前8時30〜
・65歳-74歳:接種券発送 令和3年4月28日(水)、予約受付開始 5月15日(土)午前8時30〜
具体的な予約方法、当院の予約枠など、決まり次第ホームページ上で発表させて頂く予定です。
インフルエンザ予防接種予約開始しました
インフルエンザ予防接種の予約を開始致しました。
接種は、10月1日より開始致します。
予約は、電話でお願い致します。
自費の方:3800円(税込み)
川崎市在住で65歳以上の方:無料
今年は、コロナとインフルエンザの同時流行が非常に心配されています。
日本より先に冬が来ている南半球では、インフルエンザの流行は起きていないとのこと。
コロナ対策が、インフルエンザ対策にも奏功している可能性があるようです。
が、油断大敵。
他国の状況が我が国にも当てはまるとは限りません。
今年は、発熱患者さんを診療する場合、コロナを疑う必要もあるので医療側の対応も非常に大変です。
医療を受ける患者側もインフルエンザチェックだけでは済みません。
ですので、今年はインフルエンザ対策が例年以上に重要です。
WHO(世界保健機関)も、
「今年はインフルエンザ予防接種を受けることが特に重要だ」
と強調しているようです。
例年受けていない方も、今年は接種をお薦めします。
インフルエンザおさらい
・毎年日本人の10人に1-2人がかかる。
・65歳以上はハイリスク群(肺炎を合併して死亡する危険がある)
・ワクチン接種によりインフルエンザを予防できる可能性がある。
・注射してもかかる可能性はあるが、かかってしまっても重症になることを避けられる。
・注射の副作用は、1-2日注射部位が腫れて痛むことくらい。
・ワクチンが効いている期間は、接種した2週間後から5ヶ月程度とされている。
むずむず脚(あし)症候群
脚(あし)のだるさの原因は様々です。
脚のだるさの原因で多いのが、下肢静脈瘤やむくみよるだるさです。
これらは、超音波検査で下肢静脈瘤のチェックをしたり、むくみの原因を検査することである程度診断することが出来ます。
これらとは別に、むずむず脚(あし)症候群という病態があります。
これは、脚に静脈瘤やむくみは全くないのに、強いだるさを感じる病態です。
むずむず脚症候群の特徴にはいくつかありますが、当院でこれまで診察させて頂いた患者様に共通しているのは、
「だるくて眠れない」「一刻もはやく何とかして欲しい」
「マッサージしてもよくならない」
「いつでも、脚をグリグリともみたくなる」
「硬いボールでグリグリしていたい」
などの症状があります。
静脈瘤やむくみが原因の場合は、静脈瘤の治療やむくみを治す医療用ストッキングをはくことでだるさは改善します。
ところが、むずむず脚症候群ではむくみの治療をしてもだるさは改善しません。
むずむず脚症候群では、薬物療法(お薬を飲む治療)で症状が和らぐことがあります。
コロナ太り
皆さん、軒並み「コロナ太り」に見舞われてますね〜(苦笑)
コロナ太りで、高血圧や糖尿病などの生活習慣病にかかる危険も指摘されています。
年配の方々は、スポーツクラブ・ジムの休み、カーブスの休み、グランドゴルフ、テニスコートの休みなど、これらで体を動かせなくなったことによりカロリー消費が落ちて太る。
働き盛りの方々は、在宅勤務、テレワークで家にこもりっぱなしになり太る。
さらにストレスで過食。。。飲酒。。。
コロナ禍でも太らず、きっちり自己管理出来ている方は素晴らしいです。
かくいう私も、コロナ前は、腰痛対策のため、隙間時間に勤務先近所のジムに通って、簡単な筋トレを継続したことで少しの筋肉がつき、「最近太りにくくなったかも」と実感していたのですが。。
ジムの休業に加えて、コロナに感染したくない願望が強く、出来ることは何でもやろうとするあまり、「朝食を食べて免疫力アップ?」の言葉に踊らされて、普段食べなかった朝食をしっかり取るようになって、たちまち体重増加し、腰痛が再燃しました。
「朝食は食べた方がいいのか?」「食べない方がいいのか?」
自身でどちらも経験し、様々な情報に目を通してみましたが、全ての人に当てはまるたった1つの正解なんてないようです。
食べた方が調子よい人は食べる。
食べない方が調子よい人は食べない。
食べたり食べなかったりするのが良くないようです。
私自身はどうやら食べない方が調子よい気がします。
・食べると眠くなって、集中力が落ちる気がする。(お腹いっぱい食べ過ぎ?)
・純粋に摂取カロリー増になって太る。
・食べなきゃ食べないで、体は慣れて全然問題ない。
・毎日食べる習慣にすると、食べない日にお腹が減って仕方ない。
などが理由です。
ということで、本日より朝食止め。
風邪引きそう、体調悪いかものときは、免疫強化のためすぐに葛根湯を飲んで予防に努めたいと思います。
弾性ストッキング(+漢方薬)のススメ
50台、女性の患者さん
右足が痛くてしかたないとのことで受診
立ち仕事(1日6-7時間)
1日4-5回つる
整形外科クリニックを受診し骨には異常なしの診断。
原因が分からず、合計4件のクリニックを受診したとのこと。
3種類の痛み止めの飲み薬
2種類の湿布
筋肉を和らげる点滴
など試すも改善なし
扁平足が原因で痛みが出ているかもしれないとのことで、靴の中敷きを作り矯正するも、痛みは変わらないとのこと。
痛みはひどくなるばかりで、仕事帰りには休み休みでないと歩けないほどの痛みがある。
むくみもひどく、寝ていても頻回に足がつるようになった。
診察では、両足に強いむくみあり。
下肢静脈瘤は、ごく軽度。
静脈瘤はレーザー治療するほどではないと判断。
むくみ改善のために、弾性ストッキングの着用を開始。
同時に、漢方薬も飲み始めて頂いたところ、、、
2週間後に来院頂いたときには、「劇的に楽になった!!」と、明るい顔で喜んで頂きました。
ときに、足のむくみは怠さ(だるさ)のだけではなく、痛みの原因になることも。
むくみの原因によって、治療法を選択する必要があります。
医療用弾性ストッキングや漢方薬は、むくみの治療に大変有効なことがあります。
通常診療行っています。
医療崩壊(大病院でのコロナ感染診療が追いつかなくなる、通常診療が出来なくなる)待ったなしの雰囲気が漂って参りました。。
国は、まだロックダウン(都市封鎖)に踏み切れないでいますが、医療現場からは切実な要望が上がっています。
これ以上の感染拡大を防ぐために、医療崩壊させないために、いまいちど個人個人の取り組みが重要です。
繰り返しになりますが、意識にすり込ませるために列挙させて頂きます。
・自分もすでに(症状なくても)感染している可能性がある。
・知らないうちに感染していて、他人にうつす可能性がある。
・不要不急の用事以外は出かけない。
・3密(「密閉空間」「密集場所」「密接場面」)を避ける。
・陽性患者さんの多くは、手指から口に入るか、食事の時に飛沫感染しているそうです。
→人と集まって話をする時はマスク着用。食事は対面で食べない、話さない。会話は食事後にマスクして。
→外から帰宅時は先にシャワーを浴びてから食事。
・長期戦を覚悟する。気を緩めない。
iPS細胞研究で有名な山中教授は、早期の解決は望めず、1年程度の長期戦で臨む覚悟が必要であることを唱えられています。
長期戦を強いられる可能性が高いため、当院では最大限のコロナ感染対策を行いつつ、自分たちがやれることを粛々と行うつもりです。
当院の感染対策
1.来院者の手指消毒:入室時にはアルコール消毒をお願いしています。
2.スタッフのマスク着用
3.ドアノブ等人が触る部分のアルコール消毒
4.定期的な換気
コロナが旺盛を振るっているとはいえ、それ以外の病気や身体の不調は遠慮してくれません。。
コロナに捕らわれるあまり、他の病気で具合悪くしないようにすることも大事です。
当院では、コロナ感染の診療は出来ませんが、それ以外の不調であれば出来るだけ拝見させて頂きたいと思っています。大きな病院を受診するのがためらわれる方は何なりとご相談ください。
新しい静脈瘤治療始めます
レーザー治療に続く、最新の静脈瘤治療が始まりました。
新しい治療は、静脈瘤をレーザーで焼灼する(焼く)のではなく、塞栓(薬でつめる)させることで静脈瘤を治します。
これまでのレーザー治療では、レーザーで血管を焼く際に痛みが生じるため、太ももやふくらはぎの血管の周りにたくさんの麻酔薬を注入する必要がありますが、新しい治療は血管の中に血管用接着材を注入するだけなので、太ももやふくらはぎに麻酔を打つ必要がありません。
接着材を注入するための細いカテーテルを挿入するために1カ所のみ、細い針で局所麻酔をするだけで治療が可能です。
ただし、全ての患者さんに有効なわけではありません。
レーザーの方が治療効果の高いタイプ、接着材による塞栓治療の方が痛みが少なく治療効果が高いタイプなどがあります。
新しい治療法の登場で患者さん一人一人に応じた、よりきめ細かい治療が可能になりました。
神奈川県では、いち早くこの治療法を取り入れる予定です。
弾性ストッキングの基本は膝下ハイソックスタイプです
弾性ストッキング(着圧ストッキング、弾力ストッキング)の種類には、
① ハイソックスタイプ
② ストッキングタイプ(太ももまで)
③ パンストタイプ
がありますが、足のむくみや怠さ(だるさ)、こむら返りの改善、静脈瘤の予防のためには、ハイソックスタイプが適当です。
静脈瘤のセカンドオピニオンで受診される患者さんの中に、
「前の病院では、太ももの血管が壊れているので長いストッキングで太ももを圧迫する必要がある」と説明され、ストッキングを購入したがはけないので使っていないという患者さんがちらほらいらっしゃいます。
太ももまで圧迫するのは悪いことはないですが、ふくらぎの圧迫があれば十分なので、はけないのであれば本末転倒です。
太ももに出来る陰部静脈瘤やリンパ浮腫の患者さんには、太ももまでのストッキングタイプが必要ですが、通常ハイソックスタイプが第一選択です。
医療機関で医療用ストッキングを購入する際には、自分に合ったサイズ、素材、はきやすさを試着した上で購入することが重要です。
高額なストッキングを買ったはいいけど、はかずにタンスで眠っているのはもったいないですから。。
下肢静脈瘤は冬に治療!?
自宅の新聞折込みに他院のチラシが入っていました。
「下肢静脈瘤は冬に治療!」のタイトル
おーっ!?
その内容は、
1.治療に用いる弾性ストッキングを着用するには最適な季節であること
→ 治療後には、あしのむくみや血管のボコボコを圧迫するために、弾性ストッキングを着用して頂くことが多いです。
夏場は汗でムレるため、履くなら確かに冬場がおすすめです。
2.気温の低下で静脈が収縮、身体への負担をさらに少なくとのこと
→ これはよく分かりません。。
身体への負担は変わるのかな??
あまり変わらないような気もします。。
3.足を隠して過ごせる冬こそ治療のチャンス
→ 静脈瘤を気にしてる人は、夏も冬も足隠してるひとが多いです。
逆に、静脈瘤を気にしてない人は、半ズボンで堂々としてますよね。。
なので冬がチャンスなのかどうかは分かりません。
以上から、1番の理由に激しく同意です。
下肢静脈瘤の患者さんは、夏に受診されることが多いのが通説です。
それは、夏になると足を出す機会が多くなり、自分の足に注意が向くようになるから?
逆に、冬の間は患者さんが少なめになります。
冬に来院される、足のボコボコが気になる患者さんは、かなり進行した方ばかり。。
「冬の間に治療しておけば、夏には半ズボン、スカートがはけるようになりますよ!!」
Webカンファレンス
11月18日月曜日19時30分より、静脈血栓塞栓症(エコノミークラス症候群、下肢深部静脈血栓症)に関するWebセミナーを開催します。
一般の方向けの内容ではないのですが、ご興味のある方は是非ご試聴下さい。
生放送です。
低用量ピルと血栓症
避妊目的や生理痛などの月経困難症の改善、月経周期のコントロールなどの目的のために低用量ピルを内服される方が増えています。
ピルの副作用として「血栓症」があります。1960年代に、血栓症のなかでもいわゆる静脈血栓塞栓症(エコノミークラス症候群)と呼ばれる肺塞栓症・下肢深部静脈血栓症発症の関連が報告されて、現在では血栓症のリスクとされるエストロゲンホルモンの量を減らした低用量ピルが用いられています。
低用量ピルになったことにより血栓症のリスクは減少しており、発症の確率としては1万人のうち、何も飲んでいない人は年間1〜5人、ピルを内服している人では3〜9人とされ、確かにピルを内服する人の方がリスクは上昇するとされていますが、非常にまれといえます。
ただし、年齢が高い方や喫煙されている方はさらにリスクが上がることが知られています。
血栓症の発症は、服用開始90日以内の発症が多いとされており、長期に内服されている方では少ないようです。
それでも、低用量ピルを内服されている方で、明らかな原因がないのに足が痛くなると血栓症が心配になります。
血栓症のスクリーニング(診断)には、血液検査と超音波検査を行います。
大きな血栓が出来ている場合には、血液検査でDダイマーという検査の値が上昇します。
逆に、Dダイマーの値が低い場合には、血栓はないと考えてよいことになっています。
超音波検査では、ふくらはぎや太ももの太い静脈の中に血栓が出来ていないかを観察します。
小さな血栓は、何も飲んでいない方にも見つかることがあり、問題になることは少ないです。
大きな血栓が見つかった場合には、直ちに低用量ピルの内服を中止して、抗凝固薬(血液サラサラ)をの内服を開始します。
下肢静脈瘤市民公開セミナー開催のお知らせ
医者の不養生
先日家庭血圧を測定しました。
高血圧ガイドラインでは、高血圧の基準値は、
上:140mmHg以上
下: 90mmHg以上
なので、文句なしの高血圧の診断です。
もちろん、1度の測定結果のみで診断を下すのは乱暴ですが、最もリラックスした時間帯に測定した結果であること、冬期に比べると夏期は10mmHgほど血圧が下がりやすいことを考えると、このまま放置した場合冬期には160mmHg-110mmHgとさらに上昇することが予想されます。
ということで、高血圧治療開始します。
いきなり薬を飲むのも。。。
まずは生活習慣の改善から試みます。
1.軽い運動
2.体重を減らす
3.減塩
開業してからの5ヶ月間、ほぼ運動らしい運動は全くしてません。。
自宅からクリニックまで4kmの距離です。
まずは、可能な範囲で片道だけウォーキングあるいはランニング始めました。
1日試しただけで足腰バキバキです。。
次に、減量。
現在身長187cm、体重87kg
ばっちりメタボです。。
夕食の炭水化物は控えめにしていますが、痩せない原因はアルコールです。
開業してから5ヶ月間、休肝日ゼロかも。。。
ということで、週に2-3日の休肝日も設けることにしました。
まずはここから。
これで減量できるのか分かりませんが、出来ることからやってみましょう。
果たして効果のほどは???
下肢静脈瘤市民公開セミナー@鶴見公会堂 無事終了致しました。
鶴見公会堂において、下肢静脈瘤市民公開セミナーを開催させて頂きました。
台風15号が近づいており天候が心配されましたが、台風到着前に終えることが出来ました。
休日にもかかわらず、約80名ほどの方々に参加頂きました。
正しいクリニックの見分け方、マスコミに惑わされないための知識、治療をすべき静脈瘤、レーザー治療のあれこれなど、インターネットやテレビでは得られない知識を生の声で伝えさえて頂きました。
次回は11月10日(日)にミューザ川崎にて開催予定です。
よりパワーアップした講演になるよう準備させて頂きたいと思います。
若い女性の足のむくみ
下肢のむくみの原因は色々あります。
が、若い女性のむくみは、上記の原因であることは珍しいです。
若い方は基本的にお元気で、心臓や腎臓や栄養状態が悪いことはありませんから。
足がむくむ、だるいという症状で受診される若い女性の多くは、立ち仕事による「病気ではない」むくみであることが多いです。
ただし、ときどき立ち仕事でもないのに急にむくみが出てきたという「珍しいむくみ」があります。
「好酸球性血管性浮腫」という病名があります。
20代の女性。
1ヶ月前から両足のむくみを自覚し治らない。近くのクリニックを受診したが原因不明で、治らないので当院を受診されました。
Pitting edema(圧痕性浮腫)といって、指で押すと痕が残る強い浮腫を認めます。
よく診察すると、足と手首にじんま疹を認めます。
また、前医の採血結果を確認すると、白血球のうち好酸球の割合が異常に増えています。
これらの結果から、「好酸球性血管性浮腫」を疑いました。
比較的珍しい病気ですが、自然に治るものが多いようです。
ただのむくみ、心配なむくみ、むくみといっても様々です。
下肢静脈瘤市民公開セミナーのお知らせ
9月8日(日)午前10時より
鶴見公会堂にて「下肢静脈瘤市民公開セミナー」
を開催します。
参加費無料、事前申し込み不要となっています。
ご興味のある方は奮ってご参加ください!
ご高齢の下肢静脈瘤
下肢静脈瘤治療は、日帰りのレーザー治療が主流になり、今まで治療をためらっていた方でも治療を受けやすくなりました。
その結果、一昔前までは
「もう歳だから」
「今さら人に見せるわけでもないし。。」
と治療を諦めていたご高齢の患者さんを診療する機会が増えてきました。
先日は、当院最高齢、90歳の患者さんが受診されました。
かなり、両足が茶色くなっちゃってます。
長期にわたる静脈のうっ滞で色素沈着(しきそちんちゃく)を起こしたものと思われます。
膝の下には静脈瘤を認めます。
これまで色々な科を受診してきましたが、一度も指摘されなかったとのこと。。。
今から静脈瘤の治療をしても、残念ながら茶色い色素が消えることはありません。。
が、あと10年この足を使いたいので、静脈瘤を治療してこれ以上悪化するのを防ぎたい!とのご要望がありました。
お一人で都内でもどこでもスイスイ出かけられる活動性の高い方です。
90歳という年齢は治療を妨げる要因にはなりません。
すぐさまレーザー治療を施行させて頂きました。
下肢静脈瘤の治療は、レーザー治療の発達により、ご高齢の方や、血液サラサラの薬を飲んでいるような方にでも安全に日帰りで治療出来るようになりました。
ご高齢の患者様には、
「こんなに簡単に治療出来るならもっと早くやっておけばよかった。」
と言われることが多いです。
七夕
ささやかですが、七夕の笹飾り(風)をしつらえてみました。
飾り付けはプラスチック製ですが。。。
来院頂いた患者さんにも書いて頂いていて、次第に短冊が賑わってきました。
スタッフ短冊
生々しい・・
私めは、合併症ゼロで患者さんに満足頂ける診療と、1年間無事にクリニックを運営できるように自分自身の健康を祈念しました。
隠れ静脈瘤って??
隠れ静脈瘤って??
もちろん正式な医学用語ではありません。
ネット上のある報告では、むくみを自覚している人の6~7人に1人が隠れ静脈瘤の疑いがあるとのことです。
ここでの隠れ静脈瘤とは、”見た目に静脈瘤はないけど、静脈瘤のような症状を認めること”のようです。
つまり、静脈瘤ではなく下肢静脈の機能が低下しているなどのため、むくむ、だるいなどの静脈瘤もどきの症状を指すようです。
私が考えている隠れ静脈瘤とは、”本当に静脈瘤があるのだけれども厚い皮膚の裏に隠れていて、見た目には分かりにくい静脈瘤”です。
たとえば、こんな足。
左足に大きな潰瘍(かいよう)が出来ていて、皮膚科でゲーベンクリームという塗り薬を塗り続けていたとのこと。
見た目には静脈瘤ははっきりしません。
が、超音波検査では大伏在静脈(だいふくざいじょうみゃく)の弁が壊れていて静脈血がうっ滞している状態でした。この潰瘍は、静脈瘤が原因の潰瘍なんです。静脈瘤のレーザー治療を行うことで、何ヶ月も治らなかった潰瘍が数週間で治りました。足も細くなりました。
隠れ静脈瘤の方の特徴は、肥満の方が多く、長年のむくみで皮膚が厚くなって静脈瘤が隠れてしまっていることです。
逆にやせ形の方は、静脈瘤は隠れませんので、隠れ静脈瘤であることは少ないと思います。
第47回日本血管外科学会学術総会@名古屋
5月22日(水)から24日(金)に、名古屋にて第47回日本血管外科学会学術総会が開催されます。日本の血管外科領域の最高峰の学会です。
5月24日に、この学会のランチョンセミナーでお話しさせて頂く機会を頂きました。(当日は休診させて頂きます。)
お昼の1時間の休憩時間に、お集まり頂いた先生方に食事をとりながら話を聞いて頂く貴重な時間です。
今回は、下肢閉塞性動脈硬化症という、動脈硬化で下肢の血流が悪くなった際の治療方法として、バイパス術という外科的な手術方法の役割があるのかというお話しさせて頂く予定です。
下肢の血流を改善させる方法はカテーテル治療が主流となっています。そんな時代の中で、従来の治療方法である外科的手術の成績はどうなのか、役割はあるのかという疑問から、国内の20施設で協同研究を行いました。その研究成績を中心に発表させて頂きます。
どういう患者さんにカテーテル治療が有用なのか、どういう患者さんにはバイパス治療が有用なのか、明日への診療に少しでも役立つような情報を発信したいと思います。
下肢静脈瘤血管内焼灼術実施・管理委員会からの提言
下肢静脈瘤レーザー治療を統括する下肢静脈瘤血管内焼灼術実施・管理委員会から以下のメールが配信されました。
「最近、ほとんど下肢静脈逆流を認めない症例にも治療が施されるといったことも聞かれます。
改訂される血管内治療のガイドラインでも、静脈うっ滞症状を有する一次性静脈瘤に対して血管内焼灼術を適応すると明記されることとなっております。
下肢静脈瘤に対する適応を十分吟味され、血管内焼灼術を施行していただきますようお願い申し上げます。」
つまり、治療の必要のない患者さんにレーザー治療が行っている施設があるということです。
今は患者さんが病院を選べる時代です。良い主治医の先生の巡り会えればラッキーですが、一つ目のクリニックで少しでも不安を感じたら、遠慮せずに、もう一つのクリニックで診察を受けることをお勧め致します。
内覧会
開院に先立ち、お世話になった方々、関係者向けの内覧会を開催させて頂きました。
本当にたくさんのお祝いや応援を頂き、有難みがこれほど心に沁みたことはありませんでした。。。
東京慈恵会医科大学外科学教室統括責任者
大木隆生教授
私にとっては神様のような存在です。
クリニックにはもったいない豪華なお花を頂きました。
身に余る光栄です。
4月より川崎市立川崎病院長に就任された金井歳雄先生がお忙しい中お越し下さいました。
平成10年(医師2年目)に平塚市民病院の外科で1年間研修させて頂いたのですが、そのときに外科部長だったのが金井先生で、1年間外科のイロハを叩き込んで頂いた師匠でもあります。
少しでも恩返しが出来るように連携を深めたいと思います。
川崎市立井田病院 中島洋介院長
済生会横浜市東部病院時代から公私ともにお世話になっております。
川崎市立井田病院には、副院長に血管外科の恩師でもある掛札敏裕先生も在籍されており、密な連携を図っていきたいと思います。
日本鋼管病院 小川健二院長
日本鋼管病院赴任時代からこれまで、変わらぬお付き合いを頂いています。
済生会横浜市東部病院長 三角隆彦先生
統括院長補佐 丸山路之先生からも頂戴しました。
有難うございます。済生会横浜市東部病院には、毎週月曜日に手術のお手伝いに伺わせて頂く予定です。これからもよろしくお願い致します。
慶應義塾大学外科学教室の同期、尊敬する先輩方にもお越し頂き大変感激致しました。
遠路家族で来てくれた、母校東京医大の同期、先輩方には感謝しかありません。
同期には透析シャント治療のエキスパートが二人もいます。
これから、コラボレーション出来れば最高です。
5月7日の開院までカウントダウンです。
スムースに離陸出来るよう準備を整えたいと思います。
下肢静脈瘤市民公開講座開催
去る4月21日(日)に、開院に先立ち、ミューザ川崎にて下肢静脈瘤市民公開講座を開催させて頂きました。
開始前の案内には、下肢静脈”癌”。。。。
確かに、瘤と癌は似ています。。
休日にもかかわらず、100名以上の方に集まって頂き聴講頂きました。
約40分のお話の中に、静脈瘤の種類や原因、治療をすべき静脈瘤の話を詰め込んで解説させて頂きました。
分かり易かったとたくさんお褒めのことばを頂きました。
ご要望があればどこにでも参上しますので、連絡頂ければ幸いです。